- スペック、特徴・機能、写真性能、動画性能、操作性、オートフォーカス・AF、連射、口コミ・評判・レビュー、どんな人におすすめ?
SONY(ソニー) フルサイズ ミラーレス一眼カメラ α7III ボディ(レンズなし) ブラック ILCE-7M3
『SONY ソニー α7III ブラック ILCE-7M3』スペック、特徴・機能、写真性能、動画性能、操作性、オートフォーカス・AF、連射、口コミ・評判・レビュー、どんな人におすすめ?
- スペック
- 特徴・機能
- 写真性能
- 動画性能
- オートフォーカス・AF
- 連射
- 口コミ・評判・レビュー
- どんな人におすすめ?
スペック
- メーカーはソニーです。
- 品番は「ILCE-7M3」です。
特徴・機能
ソニーの「α7III(ILCE-7M3)」は、2018年に発売されたフルサイズミラーレス一眼カメラです。このカメラは、高性能ながらも「ベーシックモデル」として位置づけられており、多くの機能を備えています。
まず、撮像素子には約2420万画素の35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサーを採用しています。このセンサーは高感度性能に優れ、ISO感度は通常で100~51200、拡張時にはISO204800まで対応しています。これにより、暗い場所でもノイズを抑えたクリアな写真が撮影できます。
オートフォーカス性能も非常に優秀です。693点の位相差AFと425点のコントラストAFを組み合わせた「ファストハイブリッドAF」を搭載しており、動く被写体にも素早くピントを合わせることが可能です。また、「瞳AF」機能を使えば、人や動物の目に自動でピントを合わせることができ、ポートレート撮影に特に便利です。
連写性能も高く、AF/AE追従で最高10コマ/秒の高速連写が可能です。これにより、スポーツや動きの速いシーンでも決定的な瞬間を逃さず撮影できます。また、無音でシャッターを切ることができるサイレント撮影機能も搭載されており、コンサートや静かな場所での撮影にも適しています。
動画撮影機能も充実しています。4K動画撮影が可能で、S-LogやHDR撮影にも対応しているため、映像制作にも十分な性能を発揮します。さらに、ボディ内には5.0段分の手ブレ補正機構が搭載されており、手持ち撮影でもブレを抑えた安定した映像や写真が撮れます。
バッテリー性能も優れており、モニター使用時で最大約710枚の撮影が可能です。また、デュアルスロット構造により、SDカードを2枚同時に使用できるため、大量のデータ保存やバックアップにも対応しています。
写真性能
SONY α7IIIは、写真性能において非常に優れたカメラです。有効画素数は約2,420万画素で、最新の高画素モデルと比べると控えめに感じるかもしれませんが、実際の使用では十分な解像度を持っています。風景やポートレートなど、さまざまな場面で滑らかなグラデーションやシャープな描写を実現し、写真のクオリティに不満を感じることはほとんどありません。
暗所での撮影能力も大きな特徴です。常用ISO感度はISO100~51200と広く、高感度でもノイズが少なくクリアな写真が撮れます。特にISO3200や6400程度まではノイズが目立たず、夜景や星空、水族館などの暗い環境でも美しい写真を撮影できます。このため、暗い場所での撮影やシャッタースピードを稼ぎたいシーンでも安心して使用できます。
また、オートフォーカス(AF)性能も非常に優秀で、最大693点の位相差検出AFポイントを備えています。動く被写体にも素早くピントを合わせられるため、スポーツや動物などの動きのあるシーンでも快適に撮影が可能です。さらに、最高約10コマ/秒の高速連写機能を搭載しており、決定的瞬間を逃さず捉えることができます。
カメラ内蔵の手ブレ補正機能も強力で、最大5.0段分の補正効果があります。この機能のおかげで手持ち撮影でも安定した写真が撮れるため、三脚が使えない場面でも心強いです。
色味については、SONY独特のシャープさと青みがかったトーンが特徴的で、特に金属的な質感やディテールをしっかり表現できる点が評価されています。この色味は飛行機や鉄道などの撮影にも適しており、被写体のリアル感と美しさを引き立てます。
動画性能
4K動画撮影が可能で、最大30フレーム/秒(30p)まで対応しています。この4K映像は、フルサイズセンサーを活かした高画質で、細部まで鮮明に描写されます。ただし、4Kでのスローモーション撮影には対応していません。一方で、フルHD(1920×1080)では最大120フレーム/秒(120p)のハイフレームレート撮影が可能です。これにより、24フレーム/秒で再生した場合には最大5倍のスローモーション映像を作ることができます。
また、このカメラはHDR規格の「ハイブリッドログガンマ(HLG)」にも対応しており、広いダイナミックレンジを実現します。これにより、明るい部分と暗い部分の階調を豊かに表現できるため、自然な映像が得られます。さらに、新型の裏面照射型Exmor R CMOSセンサーを搭載しており、低照度環境でもノイズを抑えた高画質な映像を撮影できます。
操作性も優れており、カスタムボタンや直感的なインターフェースが効率的な撮影をサポートします。特に三脚を使用した固定撮影やゆっくりとしたパンニングでは安定した映像が得られます。一方で、手振れ補正機能は搭載されていますが「アクティブ手振れ補正」には対応していないため、大きな動きのある撮影では外部ジンバルなどの使用が推奨されます。
ただし、このカメラには1回の動画撮影時間が約29分という制限があります。これはEU圏内での関税規定によるもので、それ以上の連続撮影には向いていません。また、記録形式としては高画質なXAVC S形式に対応しており、編集にも適したファイルが得られます。
操作性
このカメラは、ボタンやダイヤルがコンパクトにまとまっており、非常に扱いやすい設計になっています。他社製カメラを普段使っている人でも、特に違和感なく操作できるのが特徴です。また、ジョイスティックが搭載されており、これを使うことでフォーカスエリアの移動がスムーズに行えます。さらに、ボタンのカスタマイズ機能も充実しており、自分がよく使う機能を割り当てることで撮影効率を高めることが可能です。
背面モニターはチルト式で、上下に傾けることができるため、低い位置や高い位置からの撮影にも便利です。ただし、メニュー画面は旧型のデザインで、設定項目を探すのに少し時間がかかることがあります。しかし、お気に入り機能を使えばよく使う設定をまとめられるため、この点はある程度解消できます。
一方で、タッチパネルの機能は限られており、一部の操作には対応していません。また、物理ボタンの数が少ないため、操作性に制約を感じる場合もあります。それでも、ボタン配置やカスタマイズ性のおかげで、多くのユーザーから操作性について高い評価を受けています。
オートフォーカス・AF
このカメラでは、被写体にピントを自動で合わせる「オートフォーカス(AF)」が搭載されており、撮影シーンや被写体に応じてさまざまな方法で使い分けることができます。
まず、オートフォーカスにはいくつかのモードがあります。「AF-S(シングルAF)」は、シャッターボタンを半押しするとピントが固定されるモードです。風景や静止した被写体を撮影するのに向いています。一方、「AF-C(コンティニュアスAF)」は、シャッターボタンを半押ししている間、動いている被写体にもピントを合わせ続けるモードです。スポーツや動物の撮影などに適しています。また、「AF-A(AF制御自動切り替え)」では、被写体が動いているか止まっているかをカメラが自動で判断し、AF-SとAF-Cを切り替えます。これにより、多様なシーンでも簡単に対応できます。
さらに、「リアルタイム瞳AF」という機能もあります。この機能は、人や動物の目にピントを自動的に合わせることができるため、ポートレート撮影やペットの写真撮影に非常に便利です。特に、犬や猫などの動物にも対応しており、正確なピント合わせが可能です。
また、「ダイレクトマニュアルフォーカス(DMF)」という便利な機能も備わっています。このモードでは、オートフォーカスでピントを合わせた後に手動で微調整することができます。マクロ撮影などで細かい調整が必要な場合に役立ちます。
α7IIIのオートフォーカスは暗い場所でも性能が高く、被写体が暗かったりコントラストが弱かったりしても対応可能です。ただし、ガラス越しや反射の強い被写体、高速移動するものなどではピントが合いづらい場合があります。そのような場合には、手動で調整することもできます。
連射
このカメラは、AF(オートフォーカス)とAE(自動露出)を追従しながら、最高で1秒間に10コマの連写が可能です。この速度は、動きの速い被写体や一瞬の表情を捉えるのに非常に適しています。特に「Hi+」モードを使用すると、この最高速度で撮影できます。また、「Hi」モードでは1秒間に約8コマの連写が可能です。
連写時の撮影可能枚数は、設定や使用するメモリーカードによって異なります。例えば、JPEG画像の場合、スタンダード画質で約177枚、RAW(圧縮RAW)では約89枚、RAW+JPEG(非圧縮RAW)では約36枚まで連続撮影ができます。このように、撮影条件によって連写性能は変わりますが、多くの場面で十分な性能を発揮します。
さらに、連写中でもピントと露出を合わせ続けるためには、「コンティニュアスAF」モードを選び、「シャッター半押しAEL」をオフまたはオートに設定することが推奨されています。この設定により、動く被写体でも安定した撮影が可能になります。
また、α7IIIではバッファーメモリーが大容量化されており、連続撮影後もすぐに次の操作ができる点が特徴です。たとえば、メモリーカードへの書き込み中でもメニュー設定の変更や画像確認が可能です。これにより、スムーズな撮影作業が行えます。
口コミ・評判・レビュー
このカメラは、初心者からプロまで幅広いユーザーに支持されており、その理由は多機能で使いやすく、画質も非常に優れている点にあります。
まず、画質についてですが、約2420万画素のフルサイズセンサーを搭載しており、特に夜間撮影や暗所での性能が高く評価されています。ISO感度は6400程度までノイズが気にならず、夜景や星空、水族館などでも美しい写真が撮れるとの声が多いです。また、ダイナミックレンジが広く、豊かな階調表現が可能なため、風景写真やポートレートにも適しています。
操作性については、ボタン配置がシンプルで直感的に操作できる点が好評です。他メーカーのカメラから乗り換えたユーザーでも使いやすいと感じる人が多いようです。ただし、メニューが複雑で探しづらいという意見もありました。また、液晶画面の解像度が少し低めである点や、タッチモニターでメニュー操作ができない点は、一部のユーザーから不満の声が上がっています。
バッテリー性能については非常に高く評価されており、長時間の撮影でも安心して使えるという意見が多いです。特に従来モデルから大幅に改善されている点が喜ばれています。一方で、バッテリーチャージャーが付属しておらず別途購入する必要がある点を不便と感じる人もいます。
さらに、このカメラの特徴的な機能として瞳AF(オートフォーカス)が挙げられます。人物や動物の瞳を正確に捉えることができるため、ポートレート撮影や動きのある被写体にも対応できます。ただし、一部のユーザーからは左右の目を切り替える機能がないことへの不満も聞かれました。
携帯性については、小型軽量なボディで持ち運びやすいという意見が多いですが、それでも旅行など長時間携行するには少し重さを感じるという声もあります。また、ホールド感については賛否両論で、人によってはグリップ感に物足りなさを感じる場合もあるようです。
どんな人におすすめ?
写真撮影を本格的に始めたい方に適しています。このカメラは有効約2420万画素のフルサイズセンサーを搭載しており、高画質な写真を撮影できます。また、手ブレ補正機能が強力なので、初心者でも安定した撮影が可能です。さらに、高速かつ正確なオートフォーカス機能を備えており、動きの速い被写体や決定的な瞬間を逃さず捉えることができます。
次に、動画撮影にも挑戦したい方にもぴったりです。4K動画の撮影が可能で、映像も非常に高品質です。また、バッテリー持ちが良いので、長時間の撮影にも対応できます。暗い場所でもノイズが少なく綺麗な映像を撮れるため、夜景や室内での撮影にも向いています。
さらに、旅行や日常の記録を楽しみたい方にもおすすめです。小型で軽量なボディなので持ち運びがしやすく、どこへでも気軽に持って行けます。APS-Cモードも搭載しているため、多様な場面で柔軟に使える点も魅力です。
プロフェッショナルな写真家や映像クリエイターにも十分対応できる性能を持ちながら、価格が比較的手頃であるため、高性能カメラを探している方全般におすすめできるモデルと言えます。
SONY(ソニー) フルサイズ ミラーレス一眼カメラ α7III ボディ(レンズなし) ブラック ILCE-7M3