- スペック、特徴・機能、写真性能、動画性能、操作性、オートフォーカス・AF、連射、バッテリー・電池の持ち、口コミ・評判・レビュー、どんな人におすすめ?
PENTAX *ist Ds デジタル一眼レフカメラ ボディ単体
『PENTAX *ist Ds』スペック、特徴・機能、写真性能、動画性能、操作性、オートフォーカス・AF、連射、バッテリー・電池の持ち、口コミ・評判・レビュー、どんな人におすすめ?
- スペック
- 特徴・機能
- 写真性能
- 動画性能
- オートフォーカス・AF
- 連射
- バッテリー
- 口コミ・評判・レビュー
- どんな人におすすめ?
スペック
- メーカー: PENTAX(ペンタックス)
- 品番: *ist DS
特徴・機能
PENTAX *ist Dsは、ペンタックスが発売したデジタル一眼レフカメラで、初心者から中級者まで幅広いユーザーに向けて設計されています。このカメラは、軽量でコンパクトなボディながら、高性能を備えたモデルとして評価されています。
このカメラの特徴の一つは、有効画素数610万画素の大型CCDセンサーを採用している点です。このセンサーにより、ノイズが少なく、色彩や階調が豊かで高品質な写真を撮影できます。また、シャープネスやコントラスト、彩度を細かく調整できる機能があり、自分好みの仕上がりを追求することが可能です。
さらに、「鮮やか」と「ナチュラル」という2種類の画像仕上げモードが搭載されており、撮影シーンや好みに応じて選択できます。また、ホワイトバランスはオート設定に加え、光源に合わせた8種類のプリセットやマニュアル設定も可能で、様々な環境で適切な色味を再現します。
記録形式はJPEGとRAWの両方に対応しており、JPEGではファイルサイズを抑えつつ簡単に共有できる一方、RAWでは画質劣化なく細かい編集が可能です。ISO感度は200から3200まで対応し、暗い場所でもしっかりと撮影できる柔軟性があります。
ファインダーには視野率95%、倍率0.95倍のガラスペンタプリズムを採用しており、明るく見やすい視界を提供します。また、再生時にはヒストグラム表示や白飛び警告機能も搭載されており、撮影後の確認も便利です。
レンズマウントはペンタックスKマウントを採用し、多くの交換レンズに対応しています。これにより、多様な撮影スタイルに対応できる自由度があります。さらに、デジタルフィルター機能では白黒やセピアなどの効果を加えることも可能です。
液晶モニターは2.0型で約21万画素の解像度を持ち、明るさ調整も可能です。電源にはCR-V3リチウム電池または単3形電池が使用できるため、旅行先でも手軽に電池を入手できる利便性があります。
写真性能
このカメラは、ペンタックスの技術を活かした描画エンジンを搭載しており、リアリティのある画像を実現します。また、CCDセンサーのサイズが23.5×15.7mmと大きく、有効画素数は610万画素で、高精細かつダイナミックな写真が撮影可能です。これにより、階調豊かな画像表現が可能となっています。
写真の仕上がりは「鮮やか」と「ナチュラル」の2種類から選べます。これはフィルムカメラで異なるフィルムを選ぶ感覚に近く、被写体や気分に合わせて設定を切り替えることができます。また、ホワイトバランスもオート機能に加え、8種類の光源プリセットやマニュアル設定が可能で、多様な撮影環境に対応します。
感度設定はISO200から3200まで自由に調整でき、1枚ごとに変更可能です。これにより、暗い場所や動きの速い被写体でも柔軟に対応できます。また、ノイズリダクション機能が搭載されているため、夜景など暗いシーンでもクリアな画像が得られます。
連続撮影性能も優れており、約2.8コマ/秒で最大8コマまで撮影可能です(ノイズリダクションオフ時)。さらに、露出を3段階変えて撮影するオートブラケット機能も備えており、最適な1枚を選ぶことができます。これらの機能は初心者から中級者まで幅広いユーザーに適しています。
RAWとJPEGの2種類のデータ形式に対応しており、高品質な画像編集にも対応可能です。JPEGではファイルサイズを小さくして保存できる一方、RAWでは画像劣化なしで編集が行えます。また、彩度やシャープネス、コントラストなどを5段階で細かく調整できるため、自分好みの表現を追求することができます。
ファインダーは0.95倍の倍率でガラス式を採用しており、美しい像を確認しながら撮影できます。操作性も高く、大きめのボタン配置やシンプルなメニュー設計によって直感的に使用できる点も魅力的です。
動画性能
PENTAX *ist Dsは、動画撮影機能を搭載していません。このカメラは静止画撮影に特化しており、動画を記録するための技術や機能が含まれていない設計となっています。
操作性
このカメラは、初心者にも扱いやすい設計が特徴です。操作はシンプルで、直感的に使えるよう工夫されています。主な操作系統として、「MENUボタン」、「モードダイヤル」、そして「Fnキーと十字キー」を使った操作があります。これらを使い分けることで、撮影モードや設定変更が簡単に行えます。
モードダイヤルでは、「ピクチャーモード」と「基本モード」の2種類を選べます。ピクチャーモードでは、シーンに応じた撮影設定(人物や風景など)が自動で適用されるため、初心者でも迷わず撮影が楽しめます。一方、基本モード(P/S/A/M/B)は、より細かい設定が可能で、経験者にも満足できる仕様です。
また、このカメラのファインダーは見やすさが高く評価されています。倍率が高いため、ピント合わせがしやすく、特にマニュアルフォーカス時にその利点を感じられます。オートフォーカス全盛の時代ですが、自分でピントを合わせたい場面でも頼りになる設計です。
さらに、シャッターボタンのクリック感がしっかりしており、半押しと全押しの区別がつきやすい点も好評です。このような細かな工夫により、撮影時の操作感が快適になっています。
AUTO PICTモードでは、カメラが最適な設定を自動で選んでくれるため、複雑な操作を覚える必要がありません。例えば、運動会では走っている人物のアイコンを選ぶだけで、高速シャッター速度が優先される設定になります。このように、初心者でも安心して使える親切な設計となっています。
オートフォーカス・AF
このカメラのオートフォーカスは、TTL位相差検出方式を採用しています。この方式では、カメラがレンズを通して入ってきた光を使い、ピントを自動で合わせます。オートフォーカスモードには2種類あり、「AF.S(シングルモード)」と「AF.C(コンティニュアスモード)」があります。
AF.S(シングルモード)は、被写体が静止しているときに適しています。シャッターボタンを半押しするとピントが固定され、そのまま撮影できます。一方、AF.C(コンティニュアスモード)は動く被写体に向いています。このモードでは、シャッターボタンを半押ししている間もピントが動き続けるため、被写体が動いても追いかけてピントを合わせられます。ただし、このモードは特定のピクチャーモード(「動体」モード)でのみ使用可能です。
また、測距点(ピントを合わせる位置)を変更することもできます。測距点はファインダー内で赤く表示されるため、どこにピントが合っているか視覚的に確認できます。さらに、暗い場所やコントラストが低い被写体の場合には、内蔵ストロボの補助光を使ってピント合わせを助けることも可能です。
DAやD FAレンズを使用している場合には、オートフォーカスでピントを合わせた後に距離リングを回すだけで手動フォーカスに切り替えられる「クイックシフトフォーカスシステム」が利用できます。この機能により、細かい調整が簡単に行えます。
連射
このカメラは、連続撮影が可能で、秒間約2.8コマの速度で撮影できます。連射を行う際には、JPEG形式の画像で最大約8枚まで、RAW形式では約5枚まで連続して撮影できます。この性能は、スポーツや動きの速い被写体を撮影する際に便利です。
また、連射モードを使用するには、カメラの設定でドライブモードを「連続撮影」に変更する必要があります。この設定により、シャッターボタンを押し続けるだけで連続して撮影が可能です。さらに、記録メディアとしてSDカードを使用しており、高速なSDカードを使うことで、よりスムーズな連射が期待できます。
バッテリー・電池の持ち
このカメラでは、CR-V3リチウム電池、単3リチウム電池、単3ニッケル水素充電池(Ni-MH)、そして単3アルカリ電池の4種類が使用できます。それぞれの特徴と撮影可能枚数について説明します。
まず、CR-V3リチウム電池は長寿命で、旅行などに適しています。新品のCR-V3電池を使用した場合、23℃の環境下で一般的な撮影では約850枚、ストロボを多用した場合でも約750枚の撮影が可能です。一方、寒冷地(0℃)では性能がやや低下し、一般撮影で約560枚となります。
次に、単3リチウム電池は低温に強く、寒い地域での使用に向いています。23℃では一般撮影で約750枚、ストロボを多用した場合は約650枚撮影できますが、0℃ではそれぞれ約670枚と約570枚に減少します。
単3ニッケル水素充電池(Ni-MH)は充電して繰り返し使えるため経済的です。23℃では一般撮影で約560枚、ストロボを多用すると約500枚です。寒冷地(0℃)ではさらに減少し、それぞれ約500枚と約440枚となります。
最後に、単3アルカリ電池は緊急時や動作確認用として便利ですが、性能は他の電池に比べて劣ります。
口コミ・評判・レビュー
このカメラは、軽量でシンプルなデザインが特徴で、初心者にも使いやすいと評価されています。
まず、このカメラの大きな特徴として、小型軽量であることが挙げられます。本体重量は約505gと非常に軽く、持ち運びがしやすいです。また、視野率95%のガラスペンタプリズムを採用しており、明るく見やすいファインダーが搭載されています。この点は、入門機としては贅沢な仕様だとされています。
画質については、有効画素数610万画素のCCDセンサーを搭載しており、L版プリントやウェブ用途には十分な性能を持っています。特にオートホワイトバランスの性能が高く、自然な色合いで撮影できる点が好評です。ただし、高感度撮影時のノイズや、細部の描写力では最新機種に比べると劣る部分もあります。
操作性については、液晶パネルを中心としたシンプルな構造で、初心者でも直感的に使える設計になっています。記録メディアにはSDカードを採用しており、当時としては先進的でした。一方で、中級以上のユーザーにはオートブラケットや連写性能など、一部の機能が物足りないと感じられることもあるようです。
背面液晶は2インチ(21万ドット)と小さめで、撮影画像を簡単に確認する程度には十分ですが、細かいピントチェックには向いていません。また、このカメラではライブビューや動画撮影機能が搭載されておらず、静止画撮影専用となっています。
どんな人におすすめ?
軽量なカメラを求める人にぴったりです。*ist Dsは約505gと非常に軽く、持ち運びが楽なので、旅行や日常の撮影にも最適です。また、シンプルな操作性を備えており、複雑な設定が苦手な方でも使いやすい設計になっています。
さらに、一眼レフ初心者で「本格的な写真を撮ってみたい」と思う方にもおすすめです。オートモードやピクチャーモードが充実しているため、難しい設定をしなくても綺麗な写真が撮れます。また、手動で細かい設定も可能なので、写真の技術を学びたい人にも向いています。
加えて、コストパフォーマンスを重視する人にも魅力的です。このカメラは発売当時から手頃な価格でありながら、高品質な写真を撮影できる性能を持っていました。そのため、「高価な最新モデルは必要ないけれど、しっかりしたカメラが欲しい」という方に最適です。
また、単三電池が使える点も特徴的で、非常時でも電池の入手が容易です。これにより、アウトドアや旅行先でも安心して使えます。
一方で、「最新の高画質や機能」を求める方には少し物足りないかもしれません。しかし、「シンプルさ」「持ち運びやすさ」「基本性能」を重視する方には非常におすすめできるカメラです。
PENTAX *ist Ds デジタル一眼レフカメラ ボディ単体