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『Canon EOS 5D Mark III EOS5DMK3』プロも唸る【口コミ・評判・レビュー】

ポイント
  • スペック、特徴・機能、写真性能、動画性能、操作性、オートフォーカス・AF、連射、バッテリー・電池の持ち、口コミ・評判・レビュー、どんな人におすすめ?

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5D Mark III ボディ EOS5DMK3
目次

『Canon EOS 5D Mark III EOS5DMK3』スペック、特徴・機能、写真性能、動画性能、操作性、オートフォーカス・AF、連射、バッテリー・電池の持ち、口コミ・評判・レビュー、どんな人におすすめ?

ポイント
  • スペック
  • 特徴・機能
  • 写真性能
  • 動画性能
  • オートフォーカス・AF
  • 連射
  • バッテリー
  • 口コミ・評判・レビュー
  • どんな人におすすめ?

スペック

  • メーカーはキヤノンです。
  • 品番は「EOS 5D Mark III」です。

特徴・機能

このカメラは、前モデルであるEOS 5D Mark IIから大幅に進化し、静止画と動画の両方で高い画質を実現しています。
まず、EOS 5D Mark IIIの特徴として、有効画素数約2230万画素のフルサイズCMOSセンサーを搭載しており、これにより高精細で広いダイナミックレンジの画像が撮影できます。また、画像処理エンジンには「DIGIC 5+」を採用しており、高速かつ高品質な処理が可能です。このエンジンは前モデルの約17倍の処理能力を持っています。
ISO感度は常用で100から25600まで対応しており、拡張すればISO102400まで設定できます。これにより、夜景や暗い場所での撮影でもノイズを抑えた美しい写真が撮れる点が魅力です。さらに、最高約6コマ/秒の連続撮影が可能で、動きの速い被写体にも対応できます。
オートフォーカス(AF)機能も大きく向上しています。61点高密度レティクルAFシステムを採用しており、特に動く被写体やポートレート撮影で高い精度を発揮します。このAFシステムは、さまざまな構図や動きに柔軟に対応できるため、スポーツや動物撮影にも適しています。
ファインダーは視野率約100%を実現しており、撮影時に見える範囲と実際に記録される範囲が一致するため、構図を正確に決めることができます。また、背面には3.2型のワイド液晶モニターが搭載されており、104万ドットの高解像度で撮影画像を確認することができます。
動画撮影機能も充実しており、フルHD(1920×1080)の高画質な動画を記録できます。さらに、新しい技術によって偽色やモアレの発生が抑えられており、より自然で滑らかな映像表現が可能です。
記録メディアはCFカードとSDカードのデュアルスロットに対応しており、大量のデータ保存やバックアップも簡単です。また、多重露出機能やHDR撮影機能など、多彩な表現が可能な機能も備えています。

写真性能

このカメラは、約2230万画素の35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載しており、細部まで鮮明に描写できる高精細な画像を撮影できます。また、映像エンジン「DIGIC 5+」を採用しており、従来機種の約17倍もの処理能力を持つため、画像処理が速く快適です。
ISO感度は常用で100から25600まで対応しており、拡張すれば最大102400まで設定可能です。これにより、暗い場所や夜景でもノイズを抑えた美しい写真が撮影できます。特に手持ち撮影でも安定した結果を得られるため、夜間のポートレートや風景撮影にも向いています。
オートフォーカス性能も大きな特徴で、61点の高密度レティクルAFシステムを搭載しています。このAFは低輝度環境でも精度が高く、動きの速い被写体にも素早くピントを合わせることができます。スポーツや動物などの撮影時にも安心して使用できます。
連写性能も優れており、最高約6コマ/秒で高速連続撮影が可能です。これにより、一瞬の動きを逃さず捉えることができるため、動きのある被写体にも適しています。また、シャッタータイムラグが約0.059秒と短いため、シャッターを切った瞬間にしっかりと反応します。
さらに、このカメラは視野率約100%の光学ファインダーを備えており、撮影時の構図確認が正確に行えます。これにより、プロフェッショナルな作品づくりにも対応できる設計となっています。

動画性能

このカメラは、フルHD(1920×1080)の動画撮影が可能で、30p、25p、24pのフレームレートに対応しています。また、HD(1280×720)では60pや50pといった高フレームレートでの撮影も可能です。さらに、圧縮形式として「ALL-I」(高画質)と「IPB」(効率的な圧縮)の2種類が選べます。これにより、用途や編集のしやすさに応じた選択が可能です。
音声記録はリニアPCM方式で行われ、MOV形式で保存されます。撮影中にはオーディオレベルのモニタリングが可能で、ホイールを静かに操作することでシャッタースピードやオーディオレベルを調整できるため、撮影中の操作音を抑える工夫がされています。
また、HDMI端子から非圧縮映像(YCbCr 4:2:2、8bit)の出力が可能で、高画質な外部収録やモニタリングができます。この機能はプロの映像制作現場でも評価されており、高品質な映像データを活用した編集作業が可能です。
ただし、一部では解像感が期待よりも低いという意見もあります。特に他機種と比較すると、1080p映像がソフトに見えるとの指摘があります。一方で、高感度性能は優れており、暗所でのノイズも少なく、高品質な映像を得ることができます。

操作性

このカメラは、前モデルであるEOS 5D Mark IIから多くの改良が加えられ、操作性が大きく向上しました。まず、ボタンの数が増え、配置も見直されています。例えば、電源スイッチは以前はサブ電子ダイヤルと一体化していましたが、5D Mark IIIでは独立してモードダイヤルの近くに移動しました。この変更により、電源のオン・オフがより直感的に行えるようになっています。
また、画像再生時の拡大・縮小操作も改良されました。以前は背面右側のボタンを使っていましたが、5D Mark IIIでは液晶画面左横の虫眼鏡アイコンボタンと電子ダイヤルを使う方式に変更されています。この設計により、操作が簡単でスムーズになりました。
さらに、絞り込みボタンの位置も変わっています。従来はマウントの左側にありましたが、このモデルでは右側に移動し、右手で簡単に操作できるようになりました。この変更は、グリップを握ったまま操作できる点で便利です。
特筆すべきは、新たに追加された「十字タッチパッド機能」です。この機能により、動画撮影中でも静かにシャッター速度やISO感度などを調整できます。ボタンを押し込む必要がないため、操作音やカメラの揺れを防ぐことができます。動画撮影時には特に役立つ機能です。
ただし、このような新しい配置や機能に慣れるまでには少し時間がかかるかもしれません。長年EOSシリーズを使っているユーザーは、最初は戸惑うこともあるでしょう。しかし、一度慣れてしまえば快適に使える設計になっています。

オートフォーカス・AF

このカメラには、撮影状況に応じて選べる3種類のAFモードが搭載されています。それぞれのモードを使い分けることで、静止した被写体や動く被写体など、さまざまなシーンで最適なピント合わせが可能です。
まず、「ワンショットAF」は、止まっている被写体にピントを合わせるのに適しています。シャッターボタンを半押しすると1回だけピントを調整し、その後ピントが固定されます。この状態で構図を変えて撮影することもできます。ピントが合うとファインダー内にマークが点灯し、音で知らせてくれるため、初心者にも使いやすいモードです。
次に、「AIサーボAF」は、動いている被写体に対してピントを合わせ続けるモードです。シャッターボタンを半押ししている間、被写体の動きに追従してピントを調整します。このモードでは、露出が撮影時点で決定されます。また、電子音や合焦マークは表示されないため、視覚的な確認は必要です。
最後に、「AIフォーカスAF」は、静止している被写体と動き始めた被写体の両方に対応するモードです。静止している場合は「ワンショットAF」として動作し、被写体が動き始めると自動的に「AIサーボAF」に切り替わります。このため、被写体の動きを予測しづらいシーンで便利です。
さらに、このカメラには「61点高密度レティクルAF」が搭載されています。これは61個の測距点を利用してピントを合わせる仕組みで、そのうち最大41点はクロス測距点として機能します。この高精度なシステムは暗い場所でも優れた性能を発揮し、EV-2まで対応可能です。また、測距エリア選択モードも豊富で、スポット1点AFやゾーンAFなど複数の選択肢があります。
オートフォーカスが作動しない場合には、レンズのフォーカスモードスイッチが「AF」に設定されているか確認してください。また、レンズとカメラの接点が汚れていると正常に作動しないことがありますので、乾いた布で優しく清掃することをおすすめします。

連射

このカメラは、連写速度が最大で約6コマ/秒に対応しています。この速度は、高速連続撮影モードで利用できます。また、低速連続撮影モードや静音連続撮影モードでは、最大約3コマ/秒の速度となります。
この高速連写性能は、前モデルであるEOS 5D Mark IIの約3.9コマ/秒から大幅に向上しています。これを実現するために、センサーからの読み出しチャンネルを4チャンネルから8チャンネルに増やし、新しい画像処理エンジン「DIGIC 5+」を搭載しました。
連写可能な枚数については、使用する記録形式によって異なります。例えば、JPEG(ラージ/ファイン)では約1万6,270枚、RAWでは約18枚、RAW+JPEGでは約7枚まで撮影可能です。ただし、これらの数値はUDMA 7対応CFカードを使用した場合の目安です。
さらに、このカメラには静音連続撮影モードも搭載されており、静かな環境での撮影にも配慮されています。静音モードでも最高約3コマ/秒の速度で連写が可能です。

バッテリー・電池の持ち

このカメラは、バッテリーパックLP-E6を使用しており、フル充電の状態で常温(23℃)ではファインダー撮影で約950枚、ライブビュー撮影では約200枚の撮影が可能です。低温(0℃)の場合はそれぞれ約850枚と約180枚に減少します。また、動画撮影では常温で約1時間30分、低温で約1時間20分の撮影が可能です。
バッテリーの持ちは使用状況や環境によって変わります。例えば、液晶モニターを頻繁に使用したり、手ブレ補正機能を使うと消耗が早くなることがあります。また、シャッターボタンを半押ししたままにする時間が長い場合もバッテリーの消耗が進みます。
さらに、バッテリーの劣化や漏電が原因で持ちが悪くなるケースもあります。例えば、長期間使用していない場合や高温多湿な環境で使用した後にバッテリーの減りが早くなることがあります。このような場合はメーカーに相談することがおすすめです。
予備バッテリーを用意したり、大容量バッテリーグリップを使うことで、撮影可能時間を延ばすこともできます。グリップにはLP-E6バッテリーを2個装着できるため、通常の約2倍の撮影が可能です。

口コミ・評判・レビュー

現在でも多くのユーザーに支持されているカメラです。その評価は全体的に高く、特に性能面での進化が注目されています。
まず、AF(オートフォーカス)性能について、多くのレビューで「大幅に向上した」と評価されています。以前のモデルであるEOS 5D Mark IIでは、AFの精度や信頼性に不満を持つユーザーが多かったですが、5D Mark IIIでは「EOS-1D Xと同じAFセンサー」を採用したことで、特に低輝度時でも高い精度を発揮するようになりました。また、動体撮影への追従性能も高く、スポーツや動物撮影などにも適しているとされています。
次に、画質についてですが、低感度域での劇的な変化は少ないものの、高感度域では大きな進化を遂げています。ISO400以下では前モデルと大差ないと感じるユーザーもいますが、ISO1600以上ではノイズが少なくクリアな写真が撮れると好評です。このため、夜景や暗所での撮影にも強いカメラと言えます。
また、連写性能やレスポンスの速さも評価ポイントです。最高約6コマ/秒の連写速度やレリーズタイムラグ0.059秒という仕様は、多くのシーンで快適な撮影体験を提供します。これらの性能はプロフェッショナルだけでなく、ハイアマチュア層にも高い満足感を与えています。
一方で、大きさや重さについては意見が分かれるところです。「重厚感がありプロっぽい」と肯定的に捉える人もいれば、「携帯性には欠ける」と感じる人もいます。ただし、このクラスの一眼レフカメラとしては許容範囲内という意見が多いようです。
デザインや操作性についても、多くのユーザーから高評価を得ています。特にホールド感やメニュー操作のしやすさが好評で、「使いやすいカメラ」として初心者から上級者まで幅広い層に支持されています。

どんな人におすすめ?

Canon EOS 5D Mark IIIは、フルサイズセンサーを搭載した高性能なデジタル一眼レフカメラで、主に写真や動画のクオリティを重視する人におすすめです。このカメラは、静止画・動画ともに高い画質を実現し、プロやハイアマチュアの方々に支持されています。
まず、動きのある被写体を撮影する方にとって魅力的なポイントは、高精度な61点AFシステムと高速連続撮影機能です。これにより、スポーツや動物などの動きの速い被写体でもしっかりと捉えることができます。また、低輝度環境でも性能を発揮するため、暗い場所での撮影にも適しています。
さらに、風景やポートレート撮影を楽しむ方にも向いています。フルサイズセンサーによる豊かな階調表現と高画質な描写力が特徴で、細部まで美しく再現できます。特に、作品作りにこだわりたい方には、その表現力が大きな魅力となるでしょう。
また、動画撮影を重視する方にもおすすめです。高感度性能と映像エンジン「DIGIC 5+」による優れた処理能力で、美しい映像を記録できます。静音撮影モードも搭載されているため、静かな環境での撮影にも適しています。
このカメラは初心者向けというよりも、ある程度カメラ操作に慣れている中級者以上の方や、プロフェッショナルな用途を求める人向けです。ただし、中古市場では比較的手頃な価格で購入できる場合もあり、本格的なカメラを試してみたいという意欲的な初心者にも選択肢となり得ます。


Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5D Mark III ボディ EOS5DMK3
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